茶園観察
2020年09月01日
夕焼け空が美しい季節となりましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
先日化学メーカーさんが茶園の害虫の特性や耐性を調査するため、和束町の赤ダニを採取しにいらっしゃいました。
その際に見られた病虫害を写真で紹介します。
今年の8月は降雨量が本当に少なく、多くの茶園で日焼けがみられたかと思います。
時間があるときにできるだけ水やりをしていましたが、所々に茶色く焦げた茶葉がみられました。
日焼けが多くみられる茶樹の裾の方には赤ダニがたくさんついていたので、調査用のダニもたくさん採取できました。採取された赤ダニは研究所に届けられました。
こちらは輪斑病菌による新梢枯死症です。
二茶・刈直しの際に切り口から輪斑病菌が侵入します。そこから胞子が飛散し、葉の付け根の傷口に侵入ます。
そして、約40日間の潜伏期間を経て、下の葉から順に新梢枯死症の症状が現れます。
潜伏期間は結構長いみたいですね。茶葉を刈り取った直後にストロビルリン系の殺菌剤を使用することが推奨されています。
こんな葉っぱもありました。
プツプツと小さな穴が開いています。
カメムシさんに旨味を少しおすそ分けです。
以上、茶園の近況報告でした!